帰ってきたヒットラー

先日何気なく映画が見たくなり映画一覧を見ていると、『帰ってきたヒットラー』という表題が目に飛び込んできた。あらすじを読むとコメディーなようだったので購入してみることに。

コメディーかと思いきや、見始めの笑いがだんだん後半にいくほど恐怖に変わっていくような映画だった。

アドルフ・ヒットラーは自殺をする直前の記憶がない状態で現代にタイムスリップ。彼の周りの人間はアドルフ・ヒットラーの〝真似をしている芸人〟だと思い接するが、彼は至って真面目。それもそのはず、真似ではなく本人なのだから。たまたま出会った会社から首になりかけの崖っぷち番組作成者と一緒に世の声を聞こうと突撃取材をして回る。驚いたのがこの突撃取材の内容はどれも〝リアルなものである〟ということ。映画のために編集などはしておらず、役者がヒットラーの格好をして、その辺の人たちに「今の世の中に不満はあるかね?」と率直に聞いて回る。そのため映画出演NGだった人の目にはモザイクが。映画に出ることを本当に理解しているのか、不思議なことにモザイクがかかっていない街頭の人たちの口からも堂々と極右的な言葉が出てくる。

ヒットラーの巧みな演説と、人々の心の中の闇が調和し、ヒットラーは一大芸人に。みんなの心の中にはいつもヒットラーがいる。ヒットラー自身がそう語って物語が終わる。

現代を風刺したこの映画。1度見ることをお勧めします。

博士の異常な愛情

先週有名な映画だと聞き、博士の異常な愛情という映画を見た。英語だと、Dr.StrangeLove

 キューバ危機を連想させるこの映画は、ブラックユーモアが満載。

リッパー将軍は、個人的にソ連が大っ嫌い。水にはソ連によってフッ素化合物?が混入されてると本気で信じていて、アルコールと雨水しか飲まない。さらに個人的な判断で攻撃されてもいないのにR作戦(ソ連への核攻撃)を命令。ここから物語が始まっていく。

核爆弾はこんなバカみたいな理由で落ちてしまうのかと思いつつも、現実世界も大して変わらないのかもとも思ってしまう。「全員を避難させることはできない。ならば、優秀な人の遺伝子を残すべきだ!」と叫ぶDr.StrangeLoveが、ナチス式の敬礼をしたくてうずうずしてる最後の場面は皮肉だった。

興味がある人はぜひ!

帰路に就く

母が父と2人では食べ切れないからとお節の残りをタッパーに詰めてくれた。また帰りの新幹線でお腹が空くだろうとおにぎりを2つ握ってくれた。さらに私は食いしん坊で肉が好きだと思っている母は骨つきのソーセージも4つ袋に入れて持たせてくれた。完全装備した私に、父が椅子によじ登り、テーブル上にあった飴玉を掴んで私のポケットに入れてくれた。パチンコで勝ったときの景品らしい。父と母、今日1日中パジャマ姿だった弟に見送られ、私は帰路に就いた。

根に絡まって死んだ金魚

夏の金魚

家の外で金魚を飼っている。昨年金魚達が卵を産んだ。何百個も目に見えないくらい小さい卵を。その中から奇跡的に2匹が生き残った。親と一緒にすると食われてしまうので、バケツに隔離していた。ある日父がホタテアオイを買ってきた。水草の一種で水面に浮かべていると水を綺麗にしてくれる作用があるらしい。親金魚がいるベビーバスの中に投入。そしてこども金魚のいるバケツにも。

 

久々に実家に帰るとバケツの中身が空になっている。親金魚のいるベビーバスに移動されたのかと思い覗き込んでいると、庭いじりしていた父が一言。「根に絡まって死んだ。」

 

根に絡まった金魚があまり想像できなかった。狭いバケツにホタテアオイ。きっと身動きしずらかっただろうに。何百個の卵の中から生き残った2匹の金魚。最後はとてもあっけなかった。

土掘りが上手?

父の趣味は家庭菜園とパチンコ。知らない間に隣の土地を購入し、畑にしていた。していたと言っても、父ひとりでは耕せないので、弟の助けを借りていた。母がその様子を動画で撮影してfacebookで公開。父の背中はだいぶ丸い。

正月、私は実家に帰って来ていたので父の畑を拡張するのを手伝うことになった。父や弟が1時間以上かけて耕していたところを、私は30分もかからず耕し終えた。もともと石ころばかりの粘土質の硬い土で耕作には向いていないのだが、なぜか私がやるとすぐに耕せた。農作業の才能があるぞ、と父。言われてもあまり嬉しくない。まぁ、父が家庭菜園できる場所が増えたので良しとしよう。f:id:jamina:20170102151525j:image

木を切ると実のらない

実家に帰省中。父と一緒に庭いじりをしていると、昔私の口から吐き捨てられた種から育ったびわの木に白い花が咲いている。今年も実がなるなぁと見ていると、父曰く去年は実がならなかったとのこと。

どうやら育ち過ぎて枝が邪魔だったので切ったら実がならなかったようだ。それまで毎年実をつけていたのに。かわいそうなことをしてしまった。今年は痛めた傷がきっと癒えているはず。今年こそは実りますように。