外国人と医療機関②

晩ご飯を食べている最中、日本語学校を休んだ学生とやり取りをしていた。「腰を痛めました。起き上がることも大変なのに、バイト先が休ませてくれません。」事情を聞くと、一昨日から腰を痛めて動けない状況らしい。マネージャーに電話したものの、結局休ませてもらえず、無理してアルバイト先へ行ったものの、結局腰が痛くて30分で退勤したらしい。その後、何度訴えても休みの許可は下りないとのこと。そんなアルバイト先なら辞めたほうがいいと言うと、家賃が払えないから無理だと言う。国の両親に現状を伝えてお金をもらえばいいと反論すると、親に迷惑を掛けたくないから言わないと一点張り。

そもそも、なぜ病院に行っていないのか学生に聞くと、現金の持ち合わせがないからとの答え。また、動けないなら、最悪救急車を呼ぶしかないと言うと、そこまでしなくていいと言ってきた。「でも、学校に来れないほど動けないんでしょ?」 この堂々巡りの会話をし続け、ようやく明日病院に行くと本人が言った。トイレに行くぐらいは動けるようだったので、救急車は呼ぶ必要がないと判断した。ただし、アルバイト先が休みの許可をくれないとのことだったので 、仕方なく私がお店に電話をし、学生を病院に行かせるのでとりあえず明日は休ませてくださいと伝えることになった。 学生には、病院で診断書をもらってアルバイト先に提出し、今後いつから出勤できるのかをしっかりアルバイト先と話し合うように指導した。

今回の一件で、休みを許可しないアルバイト先もどうかと思ったが、日本語学校の先生が助けがないと、まともに医療機関にかかれない留学生もいるのだと痛感した。

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